hokuroのブログ

気になる事をつらつらと書きたい

鹿の皮

こんばんわ。今朝はかなり冷え込みましたね。

職場でも風邪が流行ってます。気をつけていきたいところです。


さて、解体した鹿の皮は燃やして捨てるとのことだったので一部を切り取って持ち帰りました。


前々から興味あった 皮鞣し をやってみる為です。


やり方は動画・サイトで自分なりにやれそうな方法を考えて実施。というかほぼ鵜呑み。担当業務柄、新卒社員と関わることが多いのだが「ネット情報はあくまで参考。自分で見聞きした経験や失敗から得た教訓は一生残る」と偉そうに言っていた自分が情けない。未知の世界はネットに頼るしかないのだなと改めて新卒の気持ちが分かり反省。


猟から戻った日は肉のトリミングスライスで手一杯だったので冷凍して昨日実施。食品なら急速解凍はご法度ですが食べ物ではないので常温流水で解凍。15分もしたら完全に解けきった。猫が只ならぬ気配と匂いから参上。今回はいつぞやの朝食みたいにかじられる訳にいかないので別室にお引き取り願う。ドア越しに不満感が入り混じった声が聞こえてくる。


話が逸れたが、作業小屋で見たときは薄暗かったからあまり汚れていない様にも思えた毛皮ですが解凍してまじまじとみたら泥、砂などで結構汚れてる。肉もだいぶ残っている。






先ずはバケツの中で家庭用洗剤ジョイと水道水でじゃぶじゃぶと洗う。全然泡立たん。相当汚れてるが仮洗いなので1回で終了。


次に皮側に残っている肉片と脂肪を除去。ナイフがないので包丁で代用。肉をつまんでちょっとづつ切り離すイメージ。脂肪はほとんどないが肉を除去するのが結構大変。途中あろうことか失敗し穴が開く。ショックで暫く後悔の念に駆られる。


納得いくまでやれたら続いてブラシでこする。擦る方向は決めておく。理由はない。ただ何となくその方が仕上がりが良くなるかなという素人丸出しの考えから浮かんだことだ。


解凍から考えるとここまで約1時間半。小さな毛皮でも大変でしたが頑張った甲斐あって綺麗な状態に出来た。。。気がする。







一頭分とかだと相当苦労する・・というか今の手際じゃ絶対無理。。。


再びジョイで洗う。水を変えながら5回ほど繰り返す。問題無く泡立つレベルになったら歯ブラシで毛の根本汚れを浮かせるようなイメージで毛を逆撫でして洗浄。


続いて鞣し液を作成する。水1000mlに対して塩33g、焼きミョウバン60gとした。塩33gときりがわるいのは30gだと塩分濃度2.9%となり何となく腐敗が不安だったので3%台にしたかったので+3gにした。


これらを混ぜて溶解するまで撹拌。溶解したら袋にいれた毛皮と鞣し液を混ぜてよく揉む。納得いくまで揉む。

袋を3重にしてガレージの雑品BOXに入れる。袋のままガレージに置いたとあるサイトの方が夜中猫かタヌキに荒らされたとの事でしっかりガードする。液漬けは2、3週間くらいとのことなので2週間したら一旦様子を見る。それまでは毎日適当に揉んで慣らす、液を混ぜることを繰り返す。


2週間くらいしたらまた記事にします。


ここんところ非日常的な世界を体験できてなんとも言えない満足感があります。