こんばんわ。

以前猟に連れて行って頂いた方からまた一緒に行きませんか？と声がかかったので同行させていただきました。今回は2名で実施。。。前の様にじっと待つのではなく犬を追いかけながらの猟にようです。

今日の場所は以前から大きなイノシシが出ると町内会で注意が出回っていた地区の山

師曰く（勝手に師匠にしています）ゴミ漁ったりする神経図太い大物はそんな山奥で寝ないで近くの藪で寝ては起きてを繰り返すので今日は案外早く決着つくかもねとのこと。

山に入って早々・・・イノシシの掘り起し跡がありますがちょっと今まで見たことない深さと大きさで掘り返しています。

師「こりゃでかいわ。突っ込んできたら木の陰にひょいと隠れろよ」

掘り返し跡が一直線になっておりその先には藪が・・・素人でも雰囲気でも分かる。あそこで大物が寝ていると。

さっきから早く離せとせがんでいる猟犬（以下、ワンコ）のリード離す様に師から指示。新入社員の様に言われた事を言われたままする。

ちょっとワンコが鼻を上げたかと思うとトンネル状の藪の中へ突進！それと同時にワンワンワン！藪の中からイノシシが飛び出し、坂を駆け上るもワンコに後脚を噛まれてバランスを崩して二、三回転げ落ちて再度逃げようとするイノシシ。クマか！？と一瞬思うくらい相当大きい！

師匠がイノシシに照準を合すもワンコが走り寄ってきたので撃てない。師「ワンコ！どけ！」・・・・どいたようなどいていないような。。

そうこうしている内にイノシシが崖を登り切って逃走を図る。追うワンコと師匠。師匠ライフルから銃弾を抜く。さすがです。免許もってないけど勉強になります。

イノシシとワンコが駆け登った坂

坂の向こう側でワンコの鳴き声が響いている。「はよせんとワンコ返り討ちに遭うからいくで」といい崖を迂回するルートを走る。

回り込んだらワンコがイノシシを大きな岩に追い詰めている状況。

「ライフルでこんな状況で外したら銃は返納やで」といいながら弾を装填し、バン！と発砲。遠くでこだまする発砲音。

ライフルの音が想像以上に大きく軽く膝が震えた。（前回の猟同行では発砲せず、箱罠に入ったの個体を空気銃で止めています）

こめかみ？付近を撃たれたイノシシは絶命しそのまま崖を20メートルくらい転げ落ちる。それを追うワンコ。

動かなくなったイノシシへ駆け寄る師匠。離れたところから小石をイノシシへ投げる。。

師「あの距離で一瞬息を吹き返して噛まれ たら大事やから念入りで確認がいるで。」

胸の間からナイフを入れて放血。ドバッと血が出る。お肉として最大限に利用するために大切な工程

しばしの休憩の後、こんな巨体どうやって運び出そうか？と思っていたら

師「さ、ＨＯＫＵＲＯ君。存分に活躍してくれ」

当然そうなりますね。アゴをナイフで貫通させてロープで固定。後脚はブラブラならないように結束バンドで固定。

30分くらいかかりますかね？と聞くと1時間コースだねとのこと。

ホクロがロープを引いて師匠が後脚を振ってコースを微調整しながら楽なコースを選ぶ。

９０ｋｇ近い巨体を平坦な道を引くだけでもしんどいと思いますが実際の場所は手入れされていない山。倒木、岩、藪をかわしながら少しずつ前に進む。

ワンコは一旦軽トラに乗せてくるのでイノシシ見といて。熊が出たら潔くイノシシ差し出してねと師匠。

師匠の姿が見えなくなって暫くしたらワンワンワン！とワンコの声。しばらくしてバン！という先ほどのライフル発泡音がし、しばらくすると

携帯が鳴り「小さいのが前横切ったから獲ったわ。お前の解体練習様にちょうどええわ。おれこっち運ぶからお前そっちたのむわ！」・・・冗談も言える師匠でよかった。

師匠が獲った２匹目。

小さくない… 一人で出来るだろうか？

フラフラになりながらなんとか軽トラまで運び出せた。

一頭目を2人で解体。

脂が凄い。腹抜き、冷却後の皮剥ぎ中

見たことない厚みの脂！

一番頑張ったワンコにも美味い部分をしっかり食べさせるとのこと

半頭分きっちり分けて頂けるとのことでしたが

冷凍庫がまだ無いので師匠宅にて保管！食べられない事を祈る

生のライフル発砲の瞬間、イノシシとワンコの闘い、獲物の運び出しなど貴重な体験をさせて頂き感謝です！

解体した小さい方の記事も近いうちに書いてみます